新書版「モモ」との再会

“小さい人”が、図書館で借りてきた本が面白かったから是非読んでというので受け取ってみたら、「モモ」でした。びっくりするぐらい久しぶりでした。もちろん、自分が子どもの頃に読んだ時は ハードカバーでした。

いそいそと読み始めたのですが、すっかり大人になってしまった自分には残念なことに一気読みする時間と体力が無くなっており、前半を読み終えたところで、まだ本格的な物語が始まらないことを気にかけつつ、続きを読みたい気持ちをぐっとこらえて翌日へ楽しみを先延ばしすることにしました。

そして翌日思う存分読みふけっているうちに、この本にこのタイミングで再会できてよかった……としみじみ思いながら、最終章がまだずっと後だといいのに、と名残惜しみながら読み切ってしまいました。

この本は、子どもの為に書かれた本だと思いますが、年齢が大人になった時と、この本を読む年頃になった子どもを持った時、2度目3度目には違った景色が見えてくる物語だったようです。そういう本として有名な本としては、

星の王子さまがありますが、星の王子様ほど複雑ではないので、気負うことなく楽しく読める素敵な物語だと思います。

あらすじを先に読みたい人や、読了した人の評価の高低が気になる人や、著者ミヒャエル・エンデが、他にどんな本を書いているか知りたい人もいるでしょうが、そういう人は、是非アマゾン・コムで読んで下さい。